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ピアノ移動と引越し・運送・保管・処分

賢いピアノ選びの
ポイント

中古ピアノの購入をお考えの方へ、お使いになる方に合った良いピアノとはどんなピアノかご存じですか?

お使いになる方の目的や環境、予算、好みによって色々な選択が考えられますが、こちらでは一般的な事柄をご紹介させて頂いてますので参考にしてみてはいかがでしょうか。

ピアノの種類は? グランドピアノ・アップライトピアノ・電子ピアノ

<グランドピアノ>
グランド・ピアノは大型の楽器となり、充分に共鳴の得られる、天井の高い広い部屋に設置することが理想的です。

グランド・ピアノは製造者やモデルによって違いはありますが、大まかに言って、「コンサート・グランド」(全長がおおよそ2.2mから3m)、「パーラー・グランド」(おおよそ1.7mから2.2m)、これらよりも小さい「ベビー・グランド」(ものによっては幅よりも全長が短い)に分けられます。

他の条件がすべて同じであれば、長い弦を張った長いピアノの方が響きがよく、弦のインハーモニシティ(非調和性)が小さくなります。短いピアノは、弦が短く、太く、固いため、弦の両端が振動しにくく、インハーモニシティが大きい。短いピアノではダンパーペダルを踏んだときに共鳴する弦が少ないので、音色が貧弱になります。一方、コンサート・グランドでは弦長があるため短いピアノよりも自由に振動でき、倍音が理想に近くなります。

一般的にはフルサイズのコンサート・グランドは大型なだけでなく高価でもあるため、専用ホールなどでの演奏会で用いられ、より小型のグランド・ピアノは学校の体育館・講堂や教室(音楽室)、ホテルなどのロビー、小規模なホール、設置スペースを取れる一部の家庭(ピアノ教室を開いているようなところ)などで用いられます。

 

<アップライトピアノ>
家庭用、レッスン用、学校の教室などで広く設置されています。アップライト・ピアノは、グランド・ピアノよりも場所を取りません。

通常はよく調整されたアップライト・ピアノは調整されていないグランド・ピアノよりも弾きやすく、現在では最高品質のアップライトであれば、一部の同程度の大きさのグランド・ピアノには負けない程度の音質と反応のよさを得ていると言われてます。

グランド・ピアノのアクションがアップライト・ピアノのアクションに勝っている1つの重要な点は、グランド・ピアノにはアクションの中にレペティションレバーという特別な機構があり、アップライトにはこれが欠けているという点です。この機構により、グランド・ピアノでは連打やスタッカート、トリルなどをアップライトよりも素早く、制御して演奏することができます。
アップライト・ピアノのうち、高さの低いものを特に「スピネット・ピアノ」と呼びます。

 

<電子ピアノ>
電子ピアノには、演奏(キーを押すタイミングや速度など)をデータとして記録・再生出来るものも多く、手軽に自分の演奏を聴き直して客観視したり、連弾の練習をしたりする事が出来ます。

多くの機種では、エレクトリック・ピアノを含む複数種類のピアノ音色や、ピアノ以外の楽器音、演奏を補助する為のリズム(自動伴奏)を内蔵し、練習を支援する為のメトロノーム、内蔵曲のレッスン機能などが搭載されています。

一方、以下のような弱点もあります。

  • 発音源がせいぜい口径10〜20cmのスピーカーであり、大面積の響板を主な音源とするピアノとは音の広がりや豊かさに本質的な違いがある。
  • 現在の電子ピアノはPCM音源を用いているものが主流であるが、PCM音源の原理上、音量・音色の変化はなめらかではなく段階的に変化する。
  • 同じ強さで弾けば同じ音量・音色になる。これに対してピアノは、弾き方によって同じ強さで弾いても音色・音質を変えられる。
  • 電子ピアノ(とピアノ)を製造しているメーカーでも、幼児の入門楽器には電子ピアノよりもピアノのほうがふさわしいとしていることがある。

ピアノの種類が決まったら、お店に行って目で見て実際に弾いてみましょう!

ピアノは何十年も使い続ける事ができる楽器です。その中でもきちんと調整・整備されていれば新品のものと比較して決して劣るものではありません。
それを確かめるには、販売店に行ってご自身の目と耳で確かめてみる事が大事です。
最初にピアノの品番、製造番号は必ず確認して下さい。次にピアノの外装状態、中の状態、弦・ハンマー・ペダルなど問題無い事を確認して下さい。
鍵盤を端から端まで弾いてみて音の確認と鍵盤の動作を確認して下さい。それ以外にも気になる事があった場合は、お店に方に聞いてみましょう。